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2021.06.15
「世界一美しいレース」ミッレ ミリアが今年もスタート

エンツォ・フェラーリが「世界で最も美しいレース」と称したことで有名なレース ミッレミリアが、6月16日にブレシアでスタートを切ります。今年のミッレミリアには、357台の貴重なビンテージカーが参加します。2021年は「Crossing the future(未来を越えて)」というスローガンが掲げられ、未来と革新への敬意を表します。1927年の誕生以来、ミッレ ミリアは常に革新と進歩と結びつき、世界中の人々を魅了してきました。

 

 

そして、今年の開催の中でも注目の存在こそ、FCAヘリテージのコレクションから出走する6C  1500 スーパースポルト (1928年)、1900 スポルト スパイダー(1954年)、2000 スポルティーバ (1954年)、1900 スーパースプリント (1956年)という貴重な4台です。ステランティス会長であるジョン・エルカンと妻のラヴィニア・ボロメオが乗る1900 スーパースプリントを筆頭に、4台の珠玉のコレクションが豪華なクルーによってドライブされます。どの車を見ても「走る芸術品」といえる造形の美しさを持ちます。

 

 

1900スポルトスパイダーの姉妹車である2000 スポルティーバは、メタリックグレーのカラーリングが施されています。アルファロメオの技術者たちは、公道だけでなく “スポルト “クラスの競技にも適した高性能車を限定生産することを目指し、この車が開発されました。出力138ps/6,500rpmの2リッター4気筒ツインカムエンジンは、1900のエンジンを厳密に受け継いでおり、当時としては非常に高い速度である220km/hの達成を可能にしたのです。また、5速トランスミッション、ドディオンリアサスペンション、アルミ製ボディワークなども採用されています。また、スポルティーバは、ベルトーネのデザインに基づいて、同時代のジュリエッタ・スプリントやジュリエッタSS、33ストラダーレなどを手がけたフランコ・スカリオーネが手掛けています。実際、2000スポルティーバのリアウィンドウ、バック、トランクは、プロポーションが異なるジュリエッタ・スプリントでも同じように再現されました。しかし、2000スポルティーバの走行性と性能は、このクラスでは最高のものであり、今でもこのモデルを運転することは大きな喜びとなるでしょう。

 

 

アルファロメオに限らず、ランチア、フィアットなどイタリア車を中心として357台にも及ぶマシンは、16日(水)午後1時30分に約1.800kmのレースをスタートします。ブレシアからローマを往復し、途中でヴィアレッジョとボローニャに立ち寄るというルートでイタリアの美しい都市を横断し、19日(土)にブレシアに戻ってきます。街の通りや広場での混雑を避けるため、オフィシャルサイトに接続することで、出発、到着、表彰式の様子をライブストリーミングで見ることができるような措置も取られます 。

 

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