販売当時、正規代理店であったコーンズが輸入した希少な308GTS クアトロヴァルヴォーレです。こちらの車輛には、フェラーリ・クラシケ鑑定書が発行されています。鑑定書とは、フェラーリの価値を保つ公式証明書であり、車輛の出自とオリジナルである事をフェラーリ社が公式に認証するものです。クアトロヴァルヴォーレは、大きく分けるとヨーロッパ仕様、アメリカ仕様、日本仕様に分ける事が出来ます。日本仕様はヨーロッパとアメリカ仕様の中間といえるもので、触媒付きで235馬力、エクステリアはアメリカ仕様に準じます。フロントフード、ヘッドライト後方のルーバーがブラックアウトされているのが特徴です。また、フロント バンパーに装着されているウインカーレンズカラーはアンバーとなります。ドアミラーは全仕向地ともビタロー二製のフェラーリのエンブレムが付いた横長のタイプに変更、ルーフ後端にスポイラーが装着さています。オールアルミの4カムシャフト・エンジンは、クアトロヴァルヴォーレの名のとおり、4バルブを持つ新型ヘッドに変えられています。この新型32バルブ・エンジンの新しい特徴は、従来のスチール製に代えてアルミ製のシリンダーライナーを有することです。この内面にはシニカルメッキが施されており、フリクションロスの低減と耐摩耗性の向上が実現しました。
308GTB/GTS のボディデザインは、ピニンファリーナ 在籍時代のレオナルド・フィオラバンティ( 代表作・F40、デイトナ等 )が担当、直線と曲線で構成されたデザインは現在も多くの人を魅了し続けています。308GTSはアメリカ、特に西海岸地区で好評を博していたディーノ246GTSの後継モデルとして登場しました。脱着したタルガトップは、シート後方へ納める事が出来ます。エンジン・コンパートメント後方には、有効なラゲッジスペースも存在します。現在の8気筒モデル 458 イタリアのボディ寸法を比較すると全長は18.7cm短く、全幅は20.7cm狭く、全高は8.3cm低くなります。タイトな室内と、低いアイポイントでのドライブは一度経験したら必ずハマります。