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ガレーヂ伊太利屋では、培ってきた歴史を活かし、海外のスペシャルショップとも連携しております。本国の職人によるレストアや、特別な車両のご案内が可能です。
9月5日まで、トリノ国立自動車博物館(MAUTO)では、今年50周年を迎えたフィアット127に焦点を当てた展覧会「What a car !」を開催しています。この展覧会では、このフォルムを生み出したデザイナー、ピオ・マンゾーニ(通称マンズー)にも敬意を表しています。ちなみに、この展覧会名は当初の発売キャンペーンに由来しているものです。
1968年にアキッレ・カスティリオーニと共同で製作したParentesiランプや、1964年に発表された現代史上初のミニバンであるAutonova FAMなど、ピオ・マンズーが生前に描いたドローイング、モデル、プロトタイプ、設計図なども展示されています。
中でもユニークな850をベースにしたフィアット シティ タクシーのプロトタイプは、現在、貴重なヘリテージ・ビンテージ・コレクションの一部となっており、いつもはトリノのヘリテージHUBのスペースで人々の注目を集めています。
850シティタクシーは線路を使わない独自の都市公共交通プロジェクトで、安全性と機能性を追求したさまざまな技術革新を誇り、まさにコンセプトカーと呼ぶにふさわしいものでした。この850シティタクシーを開発するために、フィアットは15もの新しい特許を登録したそうです。トリノ・モーターショーで発表されたプロトタイプはまだ実験段階でしたが、フィアット・チェントロ・スティーレで徹底的に試行錯誤され誕生したその革新的なソリューションの多くは、後に量産車に採用されています。この車のライン、特にリアエンジンフードのラインは、1972年にフィアット500の後継車として発売されたユーティリティーカー「126」のインスピレーションの源となっているのです。
また、ピオ・マンズーの人物像とフィアット127の誕生をテーマにしたレクチャーが、7月6日午前10時30分からミュージアムの講堂で開催されるそうです。講演者は、ステランティス社のヘリテージ部門責任者であるロベルト・ジオリト、マウト社の元ディレクターであるロドルフォ・ガフィーノ・ロッシ、ADI(工業デザイン協会)の会長であるルチアーノ・ガリンベルティです。
現地にはなかなか行くことがかないませんが、このような動画でお楽しみください。
イタリア車が好きな人にとっては、今後もMAUTOの展開から目が離せないですね。