1960年代より1970年代にかけて、マセラティは、最もスポーティなモデルへ風の名を冠してきました。その伝統はシャマルに蘇りました。シャマルはマセラティの創業75周年にあたる1989年12月14日にデビューを飾りました。マルチェロ・ガンディー二 デザインのエキセントリックなスタイリングで武装しています。総生産台数僅か369台、現在何台が生息しているかは定かではありませんが、オリジナルコンディションの1台が入庫致しました。V型8気筒DOHCツインターボ3.2Lエンジンを搭載し最高出力は326馬力、これに6MTが組み合わせられ最高速度は260km/h以上」。数字だけ並べる限り現代ではたいしたレベルではありませんが、電子デバイスをほとんど持たないとしたら いかがでしょう?シャマルは 電子デバイスまみれの現代のクルマとは棲む世界が違うのです。走りは、ドライバーの腕とセンスに委ねられます。タイヤを4本履いた猛獣とお考え下さい。

追伸:　唯一の電子制御といえば、KONIと共同開発で生み出された減衰力可変機構付きダンパーとなります。